音楽や動画配信、オンライン学習サービスなど、さまざまなサブスクリプション(定額制)サービスが増えています。ひとつひとつの料金は数百円〜数千円程度でも、複数契約していると毎月の支出がバカにならないことも。「あれ、今月どのサービスにいくら払ってるんだっけ?」と把握できなくなっていませんか? 本記事では、サブスクを無理なく見直すためのステップや、上手に管理するコツを紹介します。
まずはサブスクを洗い出そう
クレジットカード明細や家計アプリをチェック
サブスクの怖いところは、契約後に放置していても自動的に引き落としが続く点です。1つの契約は月額1000円以下でも、複数の契約が積み重なると月数千円〜1万円を超えるケースも。そこで最初にやるべきことは、自分が加入している全てのサブスクを“可視化”すること。クレジットカード明細や家計簿アプリを確認して、毎月いくら支払っているのかリストアップしましょう。
見落としがちなサブスク例
- 音楽・動画配信サービス(Spotify, Netflix, Amazon Primeなど)
- 電子書籍・雑誌読み放題サービス
- オンライン学習・英会話レッスン
- フィットネスやマインドフルネス系アプリの月額課金
- ゲームの有料オプションやサーバー利用料
- クラウドストレージや仕事用のサブスク(Adobe, Microsoft 365など)
本当に必要?サブスクを仕分ける基準
どのくらい使っているか
一番わかりやすい基準は「使用頻度」です。たとえば動画配信サービスを契約しているのに、ここ数カ月ほとんどログインすらしていない場合は“解約候補”といえます。明確に使用している量(視聴時間や利用回数)を把握できない場合は、アプリの使用履歴をチェックしてみるのもおすすめです。
代替手段がないか
「どうしてもこのサブスクでないとダメ」というもの以外は、無料プランや別のサービスで代替できるかも検討しましょう。たとえば音楽ストリーミングに複数加入しているなら、1つに絞っても聴ける曲は十分かもしれません。電子書籍も、図書館の電子貸し出しサービスなどをうまく活用すれば一部の書籍は無料で読める場合もあります。
支払っても得られる価値が大きいか
「料金に見合うほど楽しめているか?」「仕事や学習効果にしっかり繋がっているか?」といった観点も大切です。たとえば月1000円のサブスクでも、自己投資として十分に活用できていれば維持すべきだし、全く使わないなら数百円でももったいないですよね。
期間限定で解約&再契約もアリ
サブスクは「一度解約すると二度と使えない」わけではありません。むしろ、一時的に解約して必要になったら再契約するほうが賢い活用法かもしれません。たとえば、あるシーズンに見たいドラマが配信されるタイミングだけ動画サービスを契約し、視聴が終わったら解約する――といった方法です。
キャンペーンや割引を活用
定期的に無料期間や割引キャンペーンを実施しているサービスもあります。一度解約しても、再契約時にお得に利用できることがありますので、こまめにチェックしてみるといいでしょう。
サブスク管理アプリで自動化する
サブスクのリストアップが終わっても、複数の契約を手動で管理し続けるのは大変ですよね。そんなときはサブスク管理専用のアプリやツールを活用すると便利です。支払い情報を登録しておけば、更新日や次回の請求額を通知してくれるので、解約し忘れや料金の二重払いを防ぎやすくなります。
家計簿アプリの機能
MoneyForwardやZaimなども、サブスクをタグ付けしておけば定期支出の管理が楽になります。
家族や友人とシェアする選択肢
一部のサービスでは、ファミリープランやアカウント共有が可能です。たとえば音楽配信サービスなら、家族で1アカウントをシェアすることで1人あたりの負担が半分以下になるケースも。
ただし、アカウント共有が利用規約上問題ないかどうかは事前に確認しておく必要があります。あくまで正式に許可されたプランを使うことで、正しく節約につなげましょう。
定期的な見直しでサブスク費をぐっと削減
サブスクは手軽に契約できる反面、「気づけば使わないままお金だけ払っていた!」という落とし穴に陥りやすいサービスです。1つ1つは小さな金額でも、複数のサブスクが積み重なれば月数千円〜1万円を超える出費になってしまうことも。
まずはクレジットカード明細や家計簿アプリで契約中のサブスクをすべてリストアップし、「必要度の低いもの」を大胆に解約するところから始めてみましょう。再契約は簡単なので、使わない期間は思い切って解約したほうがお得です。また、管理アプリの導入やファミリープランのシェアなど、無理なくサブスク費を削減する工夫も取り入れてみてください。毎月払っている定期支出を少しずつ整理するだけで、家計全体がぐっとラクになるはずです。